藤田嗣治展

久しぶりに美術館に行きました。
年に30回は展覧会に行くんですが、今年はまだ10回くらいしか行ってないです。
今回は立美術館で開催中の「藤田嗣治展」に行きました。
よく行く美術館です。

藤田嗣治はパリで成功した唯一の日本人画家です。
1920年代の狂乱のパリでロイド眼鏡におかっぱ頭でバリ画壇の寵児となり、破天荒な人生と繊細な作品で今でも根強い人気があります。
晩年は日本国籍を捨て、フランス国籍となり、名前もレオナールフジタとなりました。
作品もさることながら、その生き方も素晴らしく、画家ではもっとも尊敬する存在です。

その藤田嗣治の大規模な展覧会で、130点近い作品が展示してあり、写真など資料もあり、堪能できる内容でした。

なかでも戦争画は圧巻で、その迫力には息を呑みます。
自分の作風を模索中の初期作からパリで成功をおさめた「素晴らしき乳白色」時代の作品、そして戦時中に凱旋した頃の作品、戦後の色彩豊かな作品、最後に晩年の宗教画まで、非常に充実した展覧会でした。

フジタの展覧会はもう5,6回見てますから、それほど真新しさはないですが、その作品は見飽きることなく、特に身の回りの小道具を描いた作品はいつか欲しいなとさえ思います。

没して半世紀、パリ時代の作品は90年も前の作品ですが、全く古さはなく、いつまでもパイオニアとして存在し続けるフジタです。
日本人なら絶対に知るべき画家です。