手紙とともに以外な贈り物が。。

手紙とともに以外な贈り物 -思いつくままに

贈り物の中身は、珈琲豆と化粧水。

わたしが好きだと言っていた化粧水は安価だけれど、少し足を延ばさなければ手に入らなくて、肌に良いと判っていても、面倒がって買いにいかずじまいだった。

彼が通っていた研究所の近くにあった珈琲専門店のもので、丁寧に作られた味わい深さは、彼のいう「正しいこと」を追求しているものだ。

手紙と共に運ばれてきた思い出の香りと、言葉数の少ないけれど、
一生懸命書かれた便箋2枚の手紙に私はぽろんぽろんと泣いていた。

「後悔」「申し訳なさと感謝が沢山です」

彼は私のことを「小さい子」と呼んでいた。
「小さい子が世界を舞台に活躍しているのを想像するだけで、楽しい気持ちになります。」
まるで小学生の作文みたいだけれど、あったかい。

文字は人を表すって本当だな、と思った。
「気が向いたらメールでも良いので、お返事下さい」
と結んであったけれど、わたしは手紙を書こうと思う。

丁寧に生きている彼の心を。
私はとても好きだった。
丁寧に慈しむ術を知っている彼の魅力を。
不器用だと思ってしまっていた。

【やり直しがきかないことなんかない】
そう言いきれないやるせなさを、珈琲豆の香りが教えてくれた気がする。